ステイケーションのすすめ

2016月8月12日

今年の夏休みはたった2日しか休むことができない。1泊2日でどこかへ出かけたとしても移動するだけて疲れてしまうので、結局余計なストレスが溜まるだけだろう。普段忙しくてあまり家でゆっくり過ごすことができない私は、以前Kinfolkで読んだ“ステイケーション”を実践することにした。遠くへ行かずに、自宅で休暇を過ごすことをステイケーションと英語で言うらしい。「家でゴロゴロ」よりも「ステイケーション」の響きの方が断然いい。

休み1日目(準備)

部屋は荒れ放題、冷蔵庫は空っぽ、お皿は欠けている…このような家ではステイケーションは成功しない。ステイケーションへの第一ステップは、自宅でバカンス気分になるために、ゆっくりとくつろげる片付いた空間を作ること。ということで、私は休み初日をステイケーションの準備の日と充てることにした。そこで、部屋を徹底的に掃除して(または目障りな物をすべてクローゼットに押し込んで)、前から気になっていた食器、香水、キャンドルなどを買いに出かけた。

休み2日目(本番)

8:00 AM

昨日ピカピカに磨き上げたバスルームで私のステイケーションは始まった。ぬるめの湯をバスタブにはり、新調したシャンプーやボディーソープを使って、ゆっくりバスタイム。いつもは急いでシャワーを浴びるだけだけれど、こうして朝から湯船につかる時間を確保できるだけで“非日常”を感じることができる。

10:00 AM

母が前に来たときにベランダに置いていったスペアミント、レモンバーム、アップルミントの苗。「2~3日おきに水をやるだけでいいから」の言葉通り、洗濯物を干すついでに水やりをしていたら、いつのまにかぐんぐん成長していた。適当の量を水に入れて、即席ハーブウォーターにすると、爽やかな香りが口の中で広がった。昨日ファーマーズマーケットで買った珍しいにんじん、色とりどりのトマト、ズッキーニなど、夏の恵みをまるごといただいた。

2:00 PM

実は今日、携帯はオフにしている。ダイレクトメールや仕事の電話がかかってきてしまっては、自宅バカンスが台無しになってしまうからだ。ちなみにテレビもつけない。窓辺に置いた香水に太陽の光が反射するのを眺めながら、大好きなポッドキャスト、All Songs Consideredを1日中聴く。ボブ・ボイレンの選曲は本当にすばらしい。

でも、打ち合わせのときは行き詰って答えがでなかったあの案件、休みの日に解決策が思い浮かぶのはどういうことだろう? 本来なら携帯のメモに残すところだけれど、今日は久しぶりにメモ帳とシャーペンを使って、アイデアを書き留めた。なんだか久しぶりに自分が書いた文字を見たような気がした。

9:00 PM

近所に新しくできた(ちょっと高級な)お店で夕食をすませ、帰宅。例のハーブ3種を今度はハーブティーとしていただく。作り方は簡単。ポットがいっぱいになるくらい、「ちょっと多すぎる?」と感じる量のハーブを入れて、お湯を注ぐだけ。照明を落としたリビングルームで、キャンドルとハーブの芳香が混ざり合う。この部屋が気に入って引っ越してきたはずなのに、いつの間にか「家から出ないと楽しいことがない」と思うようになっていた。

ハーブティーを飲んでいるのは、さらりとした手触りが気に入って買ったカップ&ソーサー。きっと使う度に今日のことを思い出すのだろう。初めてのステイケーションの記念品だから。

ゆっくりバスタイム
Grown Alchemist

香りでリラックス
D.S. & Durga  Tom Dixon

アイデアが浮かんだら
Craft Design Technology

さらりとした特別な手触り
SUEKI CERAMICS

  • Cup and Saucer

  • 170 Square Bowl